組織
生体材料研究部門:刷掃試験機施設
電子顕微鏡施設概要
光学顕微鏡の拡大率は1,500倍が限界であるが、電子顕微鏡は可視光線よりもはるかに波長が短い電子線の透過・屈折によって、極微物体の拡大像をつくることができる。高性能の電子顕微鏡は物体を約100万倍にまで拡大して微細な構造を観察する事が可能である。
様々な生命現象の解明を目的として、これらの電子顕微鏡を使い、主に生物の組織や細胞の微細構造の研究を行っている。
設備紹介
透過型電子顕微鏡(TEM)と走査型電子顕微鏡(SEM)の2種類があり、透過型電子顕微鏡では2次元の平面像、走査型電子顕微鏡では3次元の立体像が観察できる。
- TEM:
日本電子 JEM-1200EX;コンパクトかつ高性能の透過型電子顕微鏡。
JEM-1010;最新型の透過型電子顕微鏡。 - SEM:
日立 S-800;最高30万倍まで拡大が可能。
日本電子 JEM-6330F;試料に含まれる元素を分析できる。
Transmission electron microscope JEM-1010(JEOL)
使用状況
味覚の受容機構、唾液腺における低分子量GTP結合蛋白質の局在と動態、アメロゲニンなどのエナメル蛋白質とエナメル質の石灰化機構、上皮細胞の角質化機構、口腔粘膜の体液電解質調節機構の解明を主要なテーマとして研究を行っている。