組織
分子生物学研究部門:DNA施設
DNA施設の概要
最近の生命科学の進歩は著しく、再生医療、オーダーメイド医療や遺伝子治療などが歯科医学の分野でも話題となっています。また、科学的な根拠に基づいた医療の実施が社会から求められるようにもなっています。
このような時代背景から、DNA研究はさらに、その重要性を益しています。
DNA施設は、遺伝物質であるDNAを組み換える実験を安全に行なうために設置されています。DNA実験を行うため、学内の研究者が当施設を訪れ、PCRによる遺伝子DNA断片の増幅、cDNAライブラリーのスクリーニング、クローニング、シークエンシングによる塩基配列の決定、定量PCRによる遺伝子発現解析などを行なっています。
DNA施設の設備および機器
微量核酸定量装置
微量試料中の主にDNAやRNAを測定します。
ゲル撮影装置
電気泳動後に染色したゲル上のDNAやRNAのバンドを撮影します。
DNAシークエンサー
DNAの塩基配列を自動的に解析します。
【DNA塩基配列解析例】
リアルタイム定量PCR
遺伝子の発現を定量的に解析します。
蛋白質シークエンサー
蛋白質のアミノ酸配列を自動的に解析します。
DNA導入装置
DNAを細菌やヒトの細胞などに導入します。
二次元電気泳動装置
従来の電気泳動法では分離が困難な蛋白質を分離します。
安全キャビネット
滅菌下で作業ができ、汚染源の飛散を防ぎ、実験者や作業環境を守ります。
オートクレーブ
実験器具の滅菌を行ないます。
PCR用サーマルサイクラー
目的とするDNAの増幅を行います。