組織
生体材料研究部門:熱分析システム施設
熱分析システム施設概要
試料を加熱することにより状態の変化を測定する装置です。例えば新しく開発している、金属の融点や熱膨張の測定、試料の分解温度や石英の相転移温度などを測定するときに使います。
設備
Rigaku Thermo Plus 2 station
内訳
示差熱分析装置(DTA, Differential Thermal Analyzer)
使用温度範囲:室温~1500℃(大気中、不活性ガス中)
熱重量分析装置(TG, Thermo-gravimetric Analyzer)
使用温度範囲:室温~1500℃(大気中、不活性ガス中)
※本施設ではTGとDTAを同時に測定できるTG-DTAシステム(写真一番左の装置)になっています。
TG-DTA装置では新しく開発している材料の相転移や分解温度などを測定するときに使います。試料は粉末の状態です。金属の融点測定にも使うことができますが、正確さに欠けます。
示差走査熱量計(DSC, Differential Scanning Calorimeter)
使用温度範囲:室温~1500℃(大気中、不活性ガス中)
写真右の装置です。この装置では金属の融点や相転移温度を測定できるだけでなく、そのときの熱量変化を定量的に算出できます。この装置も試料は粉末状態です。
熱機械分析装置(TMA, Thermo-mechanical Analyzer)
使用温度範囲:室温~1500℃(大気中、不活性ガス中)
円柱状の試料で熱膨張を、板状で軟化温度を測定します。写真中央の装置です。
使用状況
- 陶材焼付用合金の開発研究
- 石膏系埋没材の改良に関する研究