新潟生命歯学部 卒業生の声
理想の歯科医師像を確立するために
村井琴恵 (平成28年度 卒業) こばやし歯科クリニック両親共に歯科医師の家庭で育ち、その背中を見て自然と「自分も将来歯科医師になるんだろうな」と思っており、両親の母校である日本歯科大学新潟生命歯学部に入学しました。在学中は勉強面でかなり苦労はしましたが、本学はITセンターやセミナー室など、遅くまで開放している勉強スペースがあるため、勉強するには適した環境だったと思います。わからないことがあるとすぐに周りの先生や友達に聞けるのが非常に素晴らしい環境でした。
部活動は軽音楽部に所属しており、人前で喋ることが苦手な私がライブでステージの上に立って人前で歌ったことが思い出です。また、大学時代一緒に勉強したり遊んだりと苦楽を共にした友人とは、今でも連絡を取り合い仲良くしています。当時は大学の近くに住んでいる学生が多かったので、初めての一人暮らしに寂しさを感じたことはほとんどありませんでした。6年制の大学でなければこんなに関係の深い友達はできなかったのではないかと思います。
大学卒業後は、学生気分を一掃し新たな環境で研修をしたいという思いから、新潟大学で1年間研修をしました。新潟大学では総合診療科に所属し、春に配当された患者さんの治療計画を立案するとともに1年間通して実際に治療をしました。研修後は上京して東京の開業医で働くことを決めていました。その理由としては、審美歯科・美容歯科に興味があり、東京の開業医であればさまざまな症例に触れることができ、さらには勉強会に参加してより多くの知識を身に付けるのに適していると思ったからです。 こばやし歯科クリニックの存在は、就職セミナーで知りました。さまざまな専門医の先生や多職種のスタッフがいることや、マイクロスコープが16台のユニット全てに完備してあり自由に使用できることなどから、見学に行った日にすぐに「ここで働きたい」と決めました。
学生時代の話に戻りますが、私は5年時の病院実習の際にマイクロスコープを使用した菅原先生の診療を何度も見学させていただき、マイクロスコープの実用性の高さを感じていました。自分も卒業したらマイクロスコープを使用した診療をできるようになりたいとその時に強く思いました。こばやし歯科クリニックでは、治療時に必ずマイクロスコープを使用するので、学生時代からのやりたかった診療が実現できました。今はなるべくどんな分野も好き嫌いせず学ぼうと思い、それまであまり臨床で経験する機会がなかった訪問歯科、小児歯科も行なっています。興味があった審美歯科では、充実したCAD/CAMシステムの設備があるのでセラミック修復に力を入れています。
仕事を通じて、座学だけではわからないことがたくさんあり、臨床を経験してから苦手意識がなくなることもあると思いました。卒業5年目以降の先生達は、自分の治療の考え方や専門が確立している人が多いので私も早くそうなれるように頑張りたいです。
ともに学ぶ学友は一生の財産
井上 博之 (平成25年卒業) 千葉県美浜区マリブ海浜歯科室日本歯科大学の新潟校を選んだのは、在宅診療に力を入れており、臨床実習でも訪問歯科がカリキュラムに組み込まれていることを知り、その分野の経験を積めるというのが大きな理由でした。
学生時代の思い出は第5学年の臨床実習です。学生時代に実際の患者さんを診療させていただいたことは貴重な経験でした。また、臨床実習では今まであまり接点のなかった同級生とも、一緒にさまざまな診療科を回っているうちに仲良くなりました。国家試験に向けて強い団結心も芽生えるようになり、この頃仲良かった友達は今でもよく連絡を取り合っていますね。
卒業後は、臨床研修医を経て、東京都内の診療所に勤めた後、現在の歯科医院に勤務しています。勤務日は水曜日から日曜日までの5日間です。当院は土、日曜日も開院していますので、他の行きつけの診療所さんがお休みで痛みが出てしまった患者さんが来院されるケースも多く、そういった患者さんにはよく感謝されます。
診療にあたり心がけていることは、患者さんにきちんとわかりやすいように説明をさせていただくことと、誠意をもって対応させていただくことです。患者さんのことを親身に思い、治療する歯だけでなく、お口の中全体を総合的に診させていただければと思います。
本学には全国各地から学生が集まります。僕も山口県出身ですが、全国津々浦々、さまざまな地域出身の友達ができました。今でもつながりがあるそんな友達が大学時代の一番の財産です。ぜひ、本学に入学して歯学の道を極めるとともに、一生の友達もたくさん作っていただきたいと思います。
全身管理のできる歯科医師を目指して
太田琴美 (平成26年度 卒業) 東京医科歯科大学 歯学部付属病院 歯科麻酔科小学生の頃、痛かったむし歯を治してもらい、「かっこいいな」と思ったのが歯科医師を目指したきっかけでした。大学入学後の生活は,大学周辺に住んでいる学生が多く、夜一緒にご飯を作って食べたり、勉強したりと皆で助け合いながら楽しく暮らしました。 大学時代の1番の思い出は、6年生になる前の春休みに交換留学でカナダのブリティッシュ・コロンビア大学に行ったことで,その時の現地の受け入れ学生とは今でも交流が続いています。入学したらぜひ、交換留学に参加してみてください。 4年生の夏には歯学部学生の研究発表の場であるSCRPで発表させていただきました。準備期間含め約1年間、指導教官の先生をはじめ、同級生や後輩に支えられながら実験を重ね、大変でしたが大学生活は充実したものになりました。
現在は歯科麻酔科に勤務していますが、研修先の病院では産婦人科や外科などの医科の全身麻酔を患者さんにかけたりもしています。研修中の医科麻酔の技術を歯科の分野に還元できるようにしていきたいと思っています。 仕事をする上では, 麻酔にしても歯科治療にしても、自分の家族や友達などの大切な人に行うつもりでやるよう心がけることを大切にしています。 今後の目標は、障がい児・者、高齢者、有病者が安心して歯科治療を受けられる手助けをしていきたいと思っています。そのためにも、全身を診ることのできる歯科医師になりたいです。
「なりたい自分」をしっかり持って
京坂(阿部) 侑加 (平成26年度 卒業) 東京医科歯科大学 医歯学研究科 進学歯科医師であった両親の姿を見て育ったため、気がついた時には歯科医師となることを目標としていました。しかし、大学には入ったものの、将来の仕事を決める時期としてはまだ早く、入学後も進路について悩むことはありました。そんな私とともに入学した同級生や、学生生活を支えてくれた大学の先生方の教えによって大学で生活を送るうちに、不安な気持ちや悩みは1つずつ消え、 4年生を終える頃には「歯医者になってからどうしたいか」ということも考えるようになりました。今思うと、日本歯科新潟という環境だったからこそ、きちんと悩んで将来の夢につなげる過程を大切にできたのだと思います。その過程を疎かにしてしまっていては、 6年間の学生生活をやり遂げることは難しかったかもしれません。 新潟生命歯学部は夢が叶う環境が整っています。将来の目標や、やりたいことがあれば先生をはじめ助けてくれる人がたくさんいます。私を含め、全国にいる卒業生がいざという時に力を貸してくれます。ぜひ、本学で「なりたい自分」を見つけて、夢を叶えてください。