新潟病院臨床研修の1年
単独型研修を振り返って
H25年度 単独型臨床研修医 山下 紗智子
私は学生生活から慣れ親しんだこの大学を研修先として選び、単独型として丸1年間、大学病院で研修をさせていただきました。私が単独型を選んで良かった点は3つあります。
- 1年間を通して一貫した処置方針で患者と向き合うことが出来る。
- 指導医ごとに様々な診療方針を学ぶことが出来る。
- コストを気にすることなく材料を選択することが出来、基礎から学ぶことが出来る。
私が所属していた総合診療科は患者担当医制であり自分で診療方針を立てながら治療を進めて行きます。もちろん今まで勉強してきたとはいえ、臨床の場に出ると初めは何も分かりません。それぞれの患者には指導医が必ずついており、診療前には必ず治療方針について指導医とディスカッションをします。また、大学病院はあらゆる分野の専門的な知識を持った先生が集まっています。指導医に限らず、その症例にあった専門分野の先生に気軽に相談出来るのも大学病院で研修することのメリットだと思います。私自身も1年間同じ診療科にいることで、自分の患者数もどんどん増え、いろいろなアドバイス、経験を通して徐々に診療をすることに慣れていきましたし、すぐに相談を出来る先生がいることで安心して楽しく診療を進められていたと思います。
また、1年間総合診療科にいるだけではありません。これは複合型にも言えることですが、口腔外科、睡眠歯科センター、障害歯科センター、在宅診療での研修も必修で行います。また、これ以外の科でも、自分が興味のある科を"アドバンスドコース"として選択し研修することが出来ます。私も小児歯科をアドバンスドコースとして選択していましたが、総合診療科とはまた別の分野で学ぶことで歯科医師としての視野がさらに広がり、すごく貴重な経験をさせていただいたと思います。是非ともアドバンスドコースは選択していただいて総合診療科以外の世界も見ていただきたいです。
真面目な話を長々としてしまいましたが、とにかく単独型として大学内で過ごした1年間、とても楽しかった!につきます。確かにうまく行かなくて悔しい思いをしたり、涙を流すこともありました。しかし、周りの仲間、先生方、職場の方々...時には患者さんにも元気をもらって、毎日が本当に自分のためになる充実した日々を過ごせることが出来ました。こんな温かい職場で研修出来たことに今でも感謝しています。みなさんにも、学ぶだけでなく自分が"楽しく"学べる研修先を選んでいただきたいと思います。