日本歯科大学 新潟病院 歯科部門医科部門在宅ケア新潟クリニック

新潟病院臨床研修の1年

短期複合型研修を振り返って

H25年度 短期複合型臨床研修医 渡曾 侑子

私は、日本歯科大学新潟病院複合型短期研修プログラムを選択し、歯科医師臨床研修を行いました。歯科医師臨床研修の1年間はとても重要な時期で、その1年間をどこで、どのように過ごすかが今後の歯科医師人生において大きな意味をなすと考えていました。

私がこのプログラムを選択した理由は大きく分けて2つあります。

1つ目は、学生時代から大変お世話になり、たくさんのことをご指導して頂いた先生方の元でさらに勉強したいと思ったこと、2つ目は大学病院と協力型研修施設という大学とは異なった環境の両方で研修を行うことで自分の視野を広げたいと思ったからです。私は実家が歯科ではないということもあり、大学病院と協力型施設の両方で研修を行うことで、たくさんのことを感じ、そして考え、勉強し、歯科医師としての一歩を踏み出したいと考えました。

複合型短期研修プログラムは新潟病院で8か月間、協力型研修施設で4か月間研修を行います。協力型施設は説明会のあとに自分で見学などを行い、郡内マッチングによって決定します。協力型研修施設での研修は前半型(7月~10月)と後半型(11月~2月)に分かれており、私は前半型の期間で協力型施設での研修を行いました。

新潟病院では総合診療科に所属し、指導医の先生方とディスカッションを行いながら、一口腔単位の診療計画立案を行い、診療を進めていきます。そして診療毎にフィートバックを受け、次の診療へと活かしていきます。また、総合診療科に所属しながら、病棟研修、歯科訪問診療研修、睡眠歯科センター、障害児・者センターでの研修を行い、その他にも希望があれば自分が学びたいと思う分野を選択研修として1つ選び、研修をすることができます。総合診療科での研修をはじめ、どの研修においても指導医の先生が熱心に指導して下さいますし、同期の研修歯科医が近くにいるということはとても力強く、お互いに相談し、アドバイスし合い、共に励まし合いながら、楽しく研修を行うことができました。

協力型施設では研修過ごした4か月はとても濃い4か月でした。新たな土地で、新たな出会いがあり、たくさんの貴重な経験をさせて頂きました。はじめは緊張していましたが、先生方やスタッフの方々が温かく見守って下さいました。先生方からは基本的なことから、アドバンスの内容まで指導して頂き、フィードバックを受け、そしてディスカッションを通して多くのことを学びました。スタッフの方々にもいろいろ教えて頂き、医院が1つになることと大切さも改めて感じました。スタディグループの勉強会に参加させて頂き、医院のイベントなどもあり、毎日充実した日々を過ごすことができました。