日本歯科大学新潟生命歯学部 医の博物館

展示品ギャラリー

歌川豊国(三代)「源氏後集余情」

歌川豊国(三代)「源氏後集余情」

源氏物語の「五十四帖」を「後集余情(ごしゅうよじょう)」と見立てた三代豊国(国貞)の浮世絵シリーズ。

歌川国貞が挿絵をつけた柳亭種彦の草双紙「偐紫田舎源氏」は、文政12年(1829)から38編172冊が刊行され、大ベストセラーとなった。源氏物語を下敷きにし、室町時代に時代を移した戯作の主人公は「足利光氏」。
浮世絵でも光氏を題材とした三代豊国(国貞)の「源氏絵」が評判を呼び、シリーズで板行された。

左の第十四巻では房楊枝を手にする姿を描いている。