主な展示物
主な展示物
本ページでは、2000年に発行された「医の博物館 展示目録」を元に、2007年3月現在、医の博物館展示室に展示している医学書ならびに浮世絵を中心に紹介します。
医学書
番号や分類は便宜的なものですが、展示室内での資料の配架にほぼ準じており、"著者「書名」出版年"の順で記載しています。
1. 古代ギリシャ・ローマの医学
- 「ヒポクラテス全集」 1652
- C.Galenus「ヒポクラテス註釈」 1552
- C.Galenus「脉拍入門」 1560
- C.Galenus「浣腸と腹痛」 1591
2. 近代ヨーロッパ医学
- A.Vesalius「人体構造論」第2版 1555
- 「ヴェサリウス人体構造論」ポケット版 1552
- H.Boerhaave監修「ヴェサリウス解剖・外科全書」 1725
- 「ヴェサリウス解剖図集」1934
- A.Vesalius「フォロッピォ解剖学への意見」 1564
- M.R.Colombo「解剖学大5巻」 1564
- G.Fallopio「人体解剖学」 1571
- G.Fabrizio「解剖学と外科学」 1624
- J.Valverde「ヴァルベルダ解剖書」 1579
- J.Valverde「ヴァルベルダ解剖書」 1607
- 「パレ全集」 1607
- B.Eustachio「解剖学講義」 1742
- B.Eustachio「解剖図譜」 1744
- B.S.Albinus「人体筋骨構造図譜」 1749
- W.Harvey「動物発生論」 1651
- W.Harvey「血液循環論」 1673
- G.B.Morgagni「解剖論集」 1717
- G.B.Morgagni「解剖書簡2書」 1728
- J.Hunter「人の歯の博物学」初版 1771;第2版 1778;オランダ語版 1773/1780
- J.Hunter「性病に関する論文」 1786
- J.Hunter「血液・炎症と銃創に関する研究」 1794
- J.Hunter「動物の日々の営み」 1794
- E.Jenner「牛痘法の研究」 1798
- M.F.X.Bichat「一般解剖学」 1801
- P.Ricord「性病の実際論」 1838
- R.T.H.Laennec「間接聴診法と肺及び心疾患に関する概論」 1836
- R.T.H.Laennec「胸部疾患の研究」米国版初版 1823
- R.Virchow「細胞病理学」 1858
- C.R.Darwin「種の起原」 1859
- T.Billroth「創傷感染症の診断」 1874
- F.Nightingale「看護の覚え書」初版 1859 新版 1860
- F.Nightingale「病院ノート」第3版 1863
3. 近代歯科医学
- P.Fauchard「外科歯科医」初版 1728;第2版 1746;第2版 1786;ドイツ語版 1733
- 「フォシャールの手稿」
- P.Pfaff「人の歯とその疾患」 1756
- B.Martin「歯に関する論説」 1679
- E.Bourded「口を清潔に保つための簡便な処置」 1771
- J.Fox「人の歯の解剖学」 1803
- R.Owen「歯の博物学」 1840-45
- W.D.Miller「口腔細菌学」 1890
- J.J.Plenk「歯と歯肉の疾患に関する論考」ラテン語版 1778
- J.B.Gariot「口腔疾患概論」
- A.Coleman「口腔外科・口腔病理学概論」 1880
- B.Blake「ヒトおよび動物における歯の構造と形成に関する論文」 1801
- D.De Chemant「義歯に関する論文」 1844
- G.Carabelli「解剖図譜」 1844
- P.B.Goddard「人の歯の解剖学・生理学・病理学」 1844
- L.F.E.Rousseau「歯牙形態を中心とした比較解剖学書」 1839
4. 和漢医学
- 源順、編「倭名類聚鈔」 3冊
- 栄西「喫茶養生記」 元禄7年(1694)ヵ
- 「黄帝内経霊枢」 享保11年(1726)ヵ
- 「仲景全書」 4冊
- 名古屋玄医「医方問余」 明和4年(1767)写本
- 近江端隆、編「葛原詩話」 2冊 天明7年(1787);「葛原詩話後編」 2冊
- 多紀安元「広恵済急方」 4冊 寛政元年(1789)
- 多紀元堅「傷寒広要」 文政10年(1827)
- 就安斎玄幽「南北経験医方大成論鈔」 5冊 慶安3年(1713)ヵ
- 貝原篤信(益軒)「養生訓」 8冊 正徳3年(1713)ヵ
- 奈良宗哲「袖珍仙方」 1冊 正徳3年(1713) 正徳5年ヵ
- 林子伯「外治方鑑」 正徳5年(1715)
- 蘆川桂州「袖珍医便」 1冊 享保10年(1725) 享保14年ヵ
- 許淑微、撰「普済本事方」 6冊 享保21年(1736)
- 岡崎邦(仲達)「解体記并図」 寛政8年(1796)写本
- 戴笠(曼公)、撰「痘診唇舌図訣」 弘化4年(1847)写本
- 山脇尚徳(東洋)「蔵志」 宝暦9年(1759)
- 河口信任(子遠)「解屍編」 明和9年(1772)
- 三谷樸(公器)「解体発蒙」 5冊 文化10年(1813)
5. ヨーロッパ医学の受容
- J.A.Kulmus「ターヘル・アナトミア」オランダ語版 1734;ラテン語版 1732;フランス語版 1734;ドイツ語版 1758
- 杉田翼(玄白)「解体新書」 安永3年(1774)
- 大槻茂質(玄沢)「重訂解体新書」 文政9年(1826)
- 大槻茂(玄幹)「外科収功 繃縛図式」 乾坤2冊 文化11年(1814)
- 池田冬藏「解臓図賦」 1冊 文政5年(1822)カ
- 斎藤淳、中環共訳「把爾翕湮(パルヘイン)解剖図譜」 文政5年(1822)
- 宇田川榛斎(玄真)「西説医範提綱」 弘化2年(1845)版カ
- 片倉元周(鶴陵)「産科発蒙」 寛政7年(1795)
- 本間救(玄調、棗軒)「瘍科秘録」 10冊 天保8年(1837)
- 「続瘍科秘録」 5冊 安政6年(1859)
- 緒方章(洪庵)、義弟郁(子文)、共訳「扶氏経験遺訓」 安政5年(1858)
- 近藤直義(退蔵)「達成図説」 安政5年(1858)カ
- 佐藤尚中(舜海)「外科医法」 慶応元年(1865)
- 島村鼎(鉉仲)「生理発蒙図」 慶応2年(1866)
- B.Hobson(合信)「全体新論」 明治7年(1874)
- H.Gray「グレー解剖学」第5版(アメリカ版第3版)(1870)
- 松村矩明、訳「虞列伊氏解剖訓蒙図」 明治5年(1872)
- 中定勝(欽哉)、訳述「布列私(フレス)解剖図譜」 明治5年(1872)
- 田口和美「解剖攬要」 明治10年(1877)
- 山崎元脩、模写「海都満(ハイツマン)解剖図譜」 明治15年(1882)
- 大野九十九(津雲)、編著「解体学語箋」 明治4年(1871)
- 八椙利雄「医事表健体之部」 明治5年(1872)
- 足立寛「検尿要訣」 明治4-5年(1871-72)
- 坪井為春、小林義直、訳「弗氏生理書」 明治8年(1875)
- 小石第二郎、訳「新潟病院講筵日記」 明治9年(1876)
- 小林義直「小学校用養生浅説」 明治12年(1879)
- 松山棟庵、森下岩楠、共訳「初学人身窮理」 明治14年(1881)
- 落合泰蔵、編「漢洋病名対照録」 明治16年(1883)
- 橋本綱常「外科手術摘要」 明治17年(1884)
- 小林義直、訳「歯科提要」 明治22年(1889)
- 河田リン也、大月亀太郎、共訳「歯科全書図解篇」 明治23年(1890)
- 高山歯科医学院、編纂「歯科手術論」 明治25年(1892)
浮世絵
房楊枝、お歯黒などの歯科風俗、医療風俗を描いた浮世絵、はしか絵など約100点を常設展示しています。主な展示品は、
- 縞揃女弁慶 (国芳)
- 花暦吉日姿 元復よし (国貞)
- 花暦吉日姿 爐開よし (国貞)
- 浮世人精天眼鏡 (国貞)
- 今様美人十二景 おとなしそう (英泉)
- 辰巳八契 三拾三間堂の晴嵐 (英泉)
- 浮世四十八手 夜を婦かして朝寝の手 (英泉)
- 当世好物八契 (英泉)
- 新柳二十四時 午前八時 (芳年)
- 新柳二十四時 午後一時 (芳年)
- 足利光氏六條通ひ (国貞)
- 風俗三十二相 めがさめそう (芳年)
- 飲食養生鑑 (芳綱)
- 房事養生鑑 (芳綱)
- 新吉原娼妓黴毒病検査査之図 (国明)
- きたいな名医難病療治 (国芳)
- 本道外画難病療治 (芳幾)