展示品ギャラリー
薬看板「首より上の薬」
"のぼせを引き下げ、大便快通す"と書かれた薬看板。
便秘の特効薬だろうが、中央上部には蓮の花の上に乗った裸体の男性が上と下を指差した姿、そして「天上天下唯我良薬」という文字が描かれている。
釈迦が「天上天下唯我独尊」と言って天と地とを指差して誕生したというエピソードにちなんだものだろう。
薬看板にはこのように人の目をひく一種のパロディー的なものも多い。
明宮殿下(大正天皇)の侍医を務めた漢方の大家・浅田宗伯が処方したという「浅田飴」の看板には「良薬にして口に甘し」という宣伝コピーに使われている。