日本歯科大学新潟生命歯学部 医の博物館

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5月2日は何の日?

5月2日は何の日?

明治39年5月2日の『官報』第6849号の巻頭に、天皇の名により医師法ならびに歯科医師法を裁可して公布すること、およびその法律の全文が掲載された。
全13条からなる歯科医師法(旧法)によって、法的に「歯科医師」の名称と身分や業務が確立されようになった。

東京竹橋の国立公文書館には、明治天皇が御名「睦仁」と記され、「天皇御璽」を印した御署名原本が所蔵されている。
明治39年5月1日付けで医師法(法律第47号)と歯科医師法(同第48号)が公布され、その旨が翌日発行の官報5月2日号に掲載されたわけだが、のちの「公式令(明治40年勅令第6号)」第12条「公文ヲ公布スルハ官報ヲ以テス」の規定により、官報掲載日を法律等の公布日にすることになった。
明治17年からこのときまでに歯科医籍に登録されたのは、およそ890名である。
そして昭和32年5月、日本歯科医師会では官報掲載日である5月2日を歯科医師記念日に制定した。

医師と歯科医師の身分および業務に関する法制は、昭和17年(1942)に、総合法典である「国民医療法」に吸収されるが、終戦後の昭和23年に現行の医師法、歯科医師法が公布・施行された。