展示品ギャラリー
医学切手 禁煙切手
医学や医療をモチーフとした切手は世界各地で発行され、伝染病の予防や衛生思想の普及のために活用されることが多い。
日本では、医学の国際学会や日本医学会総会が開催された年に、それを記念する切手が発行されている。
最近では、アンリ・デュナンが赤十字の活動をはじめて150年となることから、2009年年5月に「赤十字思想誕生150周年記念」の切手が発行された。
日本の禁煙切手は、昭和62年(1987)11月に「第6回喫煙と健康世界会議」が開催されたときに発行されたものが唯一だろう。
タバコの害は江戸時代から言われてきたが、「未成年者喫煙禁止法」の制定は1900年(明治33)で、交通機関では1988年1月から営団地下鉄が終日禁煙を実施した。
現在では歯周病の原因の一つとして喫煙が上げられるが、明治中期の歯科雑誌を見ると、歯痛を鎮静するにはタバコの吸煙がよいと述べた記事が掲載されている。
エチオピアでは"Smoking or Health - the choice is yours(喫煙か健康か、選ぶのはあなた自身です)"をキャッチコピーとした禁煙切手を発行している。