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経絡人形
東洋医学では、人間の体の中には体の機能を正常に保つためのエネルギーが、絶えることなく循環していると考え、このエネルギーを「気」と呼んでいる。
「経絡」の「経」は体の上下を縦に走る幹線で、「絡」は「網」の意味を含み細かく枝分かれした支脈をいう。
それぞれの「経絡」は「五臓六腑」につながる。
中国の医学思想では、人間が生命を維持していくためのエネルギーである「気」を絶え間なく運搬する道筋が「経絡」であり、経絡という通路に数百の「経穴」(ツボ)が存在すると考えた。
江戸時代、漢方でも鍼灸を治療手技とした医家たちは、人形によって経絡の流れや経穴の位置を学んだ。