日本歯科大学新潟生命歯学部 医の博物館

展示品ギャラリー

浮世四十八手 夜をふかして朝寝の手

浮世四十八手 夜をふかして朝寝の手

妖艶な女性を描いて人気を博した江戸後期の浮世絵師渓斎英泉の「浮世四十八手」シリーズ。

江戸時代の歯ブラシ=房楊枝で歯を磨く女性は、「紅入御はみがき」と書かれた歯磨きの袋(右下)を手にしている。
右側の女性は「笹紅」をさして、下唇を緑色にしている。

幕末に流行した「笹紅」は、紅を塗り重ねたり、下に墨を入れたあとに重ねて紅を引いて玉虫色にしたという。