展示品ギャラリー
聴診器
1816年、フランスのラネンネックはノートを丸めて女性の患者の胸にあて、聴診法を試みたところ、心音を明瞭に聴くことができ驚いた。
そこでボール紙を丸めて糸で縛り、ニカワを塗って固めて作りそれをStetoscope(聴胸器)と命名した。
その後金属や木のほうが音をよく伝えることを知り、木製に改造した。
1819年に『間接聴診法』を著わし、聴診法を画期的な診断法として確立したラエンネックは、フランスが生んだ最高の臨床医学者と讃えられている。
以降、欧米では「視尿ビン」に代わり聴診器が内科医のシンボルとなる。
写真はその後開発されたトラウベ式聴診器で、現代の型の基となった両耳式の聴診器は1850年代にアメリカで開発され、全世界にまたたく間に広まった。