日本歯科大学 新潟生命歯学部

第2回姉妹校(中山医学大学) 交換学生滞在記 (2015年)

台湾留学を終えて (6年 七里侑香)

病院実習を終えた五年生の春、入学当初から希望していた交換留学に参加することができました。
本学は、数多くの大学と姉妹校の提携を結んでいますが、その中でも中山医学大学は最も親交の深い大学の一つといえると思います。年に二週間ほど相互に交換留学生を受け入れているほか、別に中山医学大学から一年間の留学生も受け入れています。
私が第四学年のとき、三人の台湾からの留学生が一緒の教室で一年間講義を受けました。彼らと話をするうちに、とても勉強熱心で親切な人柄に惹かれ、台湾という国に興味を持ったことがきっかけで留学先に選びました。
最初は十分な英語力があるかと参加を悩みましたが、前回の台湾留学に参加した先輩が、「もし悩んでいるなら、絶対に行った方がいい。」と断言されていたのを聞き、思い切って留学を決意しました。
台湾に到着すると、友人たちが空港で出迎えてくれました。
その週末は一緒に台北を観光し、いろんな屋台や台北101、九份、象山からの夜景を楽しみ、週明けから学生に混じり、病院見学をさせていただきました。
中山医学大学では五年生が先生や先輩の処置を見学し、六年生が先生の指示のもと実際の患者さんの治療を行います。学生が治療できる範囲もとても広く、同じ学年の学生が責任感を持って難しい処置に真剣に治療に取り組んでいる姿は、とても印象深いものでした。先生方も分からないことを質問した際には、実際の器具を見せながら丁寧に説明してくださったり、逆に日本の診療について聞かれることも多く、自分の勉強不足を実感しました。
病院見学の内容は細かくスケジュールが組まれていて、一般的な処置からインプラントや再生治療など高度な治療も数多く見学することができました。その中でも、現地で訪問診療に行けたことはとてもいい経験になりました。また、時期を同じくしてハンガリーからも留学生が来ていたこともあり、交流を深めることができたことも嬉しかったです。
台湾では多くの先生方や学生がとても英語が堪能なことに驚きました。カルテはすべて英語で書かれており、みんなが明るく積極的に話しかけてくれたおかげで、新しい友人も多くできました。
日本に留学していた他の友人とも再会でき、病院見学の際も困ったことや分からないことがあったときに何度も助けてもらいました。また、週末や毎日の放課後が、思い出に残る期間になるようにと、病院実習で忙しい中、計画を立てて一緒に過ごしてくれたことで非常に充実した日々を送ることができました。滞在中は東京校の女の子と一緒に寮生活をしました。最初は初めて会った人と二週間一緒に暮らすということで多少の心配はありましたが、たくさん笑った楽しい二週間を過ごすことができました。
台湾ではとても暖かいおもてなしを受け、文化の違いや言語の違いに触れることができたほか、"旅行"ではできない病院見学をできたということがとてもいい経験になりました。また台湾は行き来しやすいという特徴もあり、今でも連絡を取るような友人が多くできたことがこの留学の何よりの収穫だったと思っています。
今回のこの貴重な体験を通して自分自身、歯科の知識を深め、英語をさらに勉強して、将来、国際交流の場に積極的に参加したり、英語の論文が読めるような歯科医師になりたいという思いが強くなりました。

ご対応頂いた中山医学大学の先生方，学生，スタッフの方々には本当に親切にして頂き，心より感謝いたします。また，今回このような機会を私たちに与えて下さった本学関係先生方に改めて感謝いたします，ありがとうございました。
I am grateful for being able to receive this kind of opportunity. I never forget this experience and your hospitality. Thank you so much.