一般社団法人日本外傷歯学会　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　第12回日本外傷歯学会東日本地方会総会・学術大会

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大会長　岡田　康男
　　　　　　　　　　　　　　（日本歯科大学新潟生命歯学部病理学講座教授）　

　この度，第12回日本外傷歯学会東日本地方会総会・学術大会を2022年4月24日（日）に日本歯科大学新潟生命歯学部キャンパスからオンライン（WEB）で開催する運びとなりました．日本歯科医学会認定分科会である本学会の東日本地方会をお世話させていただくことになり，大変光栄に存じております．木村光孝理事長をはじめ，会員の皆様，関係各位に厚く御礼申し上げます．
今回のテーマは「外傷歯学近未来　豊かな人生にフィードバック」です．学術的根拠に基づく最新の歯科医療の普及を図るとともに，外傷歯学を基盤とした近未来の歯科医療のあり方を発信していくことは本学会の趣旨でもあります．80〜84歳の一人平均現在歯数は2016年には15.32本にまで増加し，抜歯原因は齲蝕と歯周疾患が減少し，破折が増加しています．
これらの変化に対応し，国民が健康で豊かな一生を送るための口腔機能維持推進と8020達成者増加には，外傷歯学における精密な診断，治療や予防が重要な課題として挙げられます．そこで日本海側最大都市・新潟から東日本地方会を通して日本全国に向け，一般演題，教育講演，特別講演ならびに認定医更新セミナーなどの企画で，会員の研鑽，情報・意見交換，国民の健康増進および福祉の向上に寄与したいと考えます．
新型コロナウイルスSARS-CoV-2感染症（COVID-19）が世界的に拡大し，多くの学会がオンライン（WEB）や誌上での開催となりました．私たちは多くの国民が日常を取り戻すために，口腔領域におけるウイルス侵入経路・仕組みを研究し，いち早く日本歯科医学会の英文誌TheJapaneseDentalScienceReviewに論文公表しました．また，ワクチン接種の打ち手を務めるなど，歯科医学の基盤となる研究や歯科医療の推進に貢献できるよう微力ながら努力し，その上で，本学会を開催する決意に至りました．
本学会が最先端の学術的根拠に基づく医療の動向を知る上での貴重な学術情報を提供できるものと確信し，歯科医師，歯科医療に携わる多くの医療従事者や歯科大学・歯学部学生にも参加していただけるよう大会準備を進めていますので，皆様の参加を心よりお待ちしております．